溶接技術は、素材から製品の組み立てに至るものづくり基盤技術の中核として、あらゆる製造分野で活用されています。溶接の原理は、アークやレーザなどの熱源によって、材料局部を溶かしてつなぐことですが、急速な加熱・冷却は溶接部分の強度や耐食性などを劣化させ、同時に変形や残留応力発生の原因にもなります。
したがって、製品品質や安全性を確保するためには、溶接の前後工程の適切な処理や品質検査を実施する必要があります。溶接技術は未だ完成された技術ではなく、製品に応じた適正な溶接継手をつくるためには、溶接施工に関わる技術者の知識・経験が不可欠であることが、国際標準ISO14731「溶接技術者の任務と責務」にも明記されています。
本プログラムでは、ものづくり分野で必要とされている高度溶接技術者の育成に向けて、溶接プロセス・機器、材料・溶接性、溶接構造物の力学、溶接施工管理に関する知識を修得できるよう体系化しています。
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