2.      SDSI(System Design System Integration)-Cubicの概要

 SDSI-Cubicはシステム工学、システムズエンジニアリングの手法を設計の自動化という観点で整理・統合するためのフレームワークであり、3つの軸と6つの面から構成されている。

3つの軸とは、時間軸、機能軸と対象軸である。時間軸はフェーズを表し、各フェーズに対する入力と出力に分けられる。機能軸は何をするかを表現する技術で、記述・分析する機能が主である技術と、実行処理する機能が主である技術に分けられる。対象軸は何を扱うのかを表現する技術で、製品情報と、工程情報に分けられる(4)

 6つの面とは、1)入力、製品情報を記述・分析する2)製品プロファイル定義、製品技術を実行・処理する3)製品機能・性能評価、工程情報を記述・分析する4)設計・データフロー構造、工程情報を実行・処理する5)プロセス自動化・解探索、6)出力である。図5SDSI-Cubicの流れを示す。また、以下で各面の詳細な説明を行う。