3.      1面:入力と第2面:システムプロファイル定義

 第1面:入力ではSDSI-Cubicを実行するために必要なシステム情報の決定と入力を行う。システムの最適化を行うために最適化問題と同様に、目的関数、設計変数、制約条件を入力する必要がある。

2面:システムプロファイル定義では製品情報の記述・分析としてシステムプロファイルの定義、即ちシステムのモデル化を行う。

 システムを設計するためには、システムの特性の把握とその表現が重要となってくる。そのため、汎用的なシステムのモデル化手法として提案されているSysML(Systems Modeling Language)を用いてシステムのモデル化を行う。

 SysMLはドメイン間の橋渡しを行うための表記法であり、専門領域が異なるエンジニア同士のコミュニケーションの円滑化を目的としている(6)

 主に組込みシステムのソフトウェア開発に用いられ、ソフトウェアだけでなく、ハードウェアをモデル化でき、さらに、要求を記述できるため、システムの上流設計で用いることが期待されている。また、特徴のひとつとして、パラメトリック図があり、これを用いることで、シミュレーションとの連携が行われている(1)

 

しかし、SDSI-Cubicでは、最適化を行うことを目的としているため、最適化をモデル化する必要がある。つまり、設計の選択肢としての設計変数、設計の目的である評価関数、また各変数に対する制約条件である。

 従来のSysMLではこれらを記述し、シミュレータと連携された例はない。そのため、図7に示すように、最適化を記述する図面を追加することにより、SDSI-Cubicとの連携を可能にした。