6.      5面:解の自動探索・最適化と第6面出力

5面:解の自動探索・最適化では工程情報の実行・処理としてシステム・製品の解の自動探索・最適化を行う。目的は、第3面で計算・評価された製品機能・性能を、第4面で整理された工程情報を基に統合、設計手順書を構築し、パラメータスタディをしながらよりよい設計解の探索を行うことである。

ここでは、協調しながら様々な制約を考慮して、最適解の導出を行う必要がある。それを実現するために、計算機を用いためマルチエージェントシステム、または最適化手法が必要となる。しかし、システムは大規模、複雑であり、これを統合して最適化を検討することは、非常に複雑なシステムを問題として扱うこととなる。そのため、この面ではダッソー・システムズ・シムリア株式会社の自動化・統合化・最適化を目指したI-sightを用いる。Isightは設計検討のシミュレーションの繰り返し作業を自動化し、自動化された個々のプロセスを統合し、段階的に全体システムへ拡張することでよりよい設計案を探索するソフトウェアである。

6面出力では第5面の最適化結果を受けて、必要となる情報を出力する。設計には必ず目的があり、目的を満たしているかを人が判断する必要がある。そのため、出力される結果は人が勘・判断力・意思を十分に用いることのできる、感覚的にも論理的にも分かりやすい結果でなければならない。そのため出力としてはCAD図や各種解析の結果、または事業性評価のための累計損益の推移などが考えられる。

SDSI-Cubicでは最適化ソフトとしてI-sightを用いている。I-sightには優秀なポストプロセッサーが備えられており、最適解だけでなく、パレート解や変数の寄与度などを視覚化することが可能である。そのため、I-sightのポストプロセッサーで可能なものが現在のSDSI-Cubicの出力である。