1.       概要

1.1      動作環境

Android用スケルトンコード生成ツール(以下、AndroidBuilder)の動作に必要な環境は以下のとおりです。

No.

環境

備考

Java Development Kit 6

注意:Java1.5(5.0)では動作しません。

Eclipse 3.4以上

Eclipse本体

Eclipse EMF 2.4以上(SDO,XSD含む)

RTCBuilderが依存するEclipseプラグイン

※利用するEclipseのバージョンに合ったものをご使用ください。

Eclipse GEF 3.4.2以上(Draw2D含む)

RTCBuilderが依存するEclipseプラグイン

※利用するEclipseのバージョンに合ったものをご使用ください。

AIST RTCBuilder 1.1.0-RC1以上

注意:1.0.0版では動作しません。

 

1.2      制限

AndroidBuilderは、PF-CoreおよびOpenRTM-aistを対象に開発されたものです。その他のRTCプラットフォームに対する動作は想定しておりません。

 


2.       Android Builderのインストールおよび起動

ここでは、Android Builderのインストールおよび起動について説明します。

2.1      Android Builderのインストール

Android BuilderEclipseプラグインであるため、JavaEclipse本体および依存している他のEclipseプラグインをまずインストールする必要があります。動作を参照の上、これらをダウンロードしてください。

Javaはダウンロードしたインストーラからインストールを行います。

Eclipsezipになっています、任意の場所に解凍するだけで使用が可能となります。

AIST RTCBuilderについてはzipになっていますので、それらを解凍しEclipseをインストールしたフォルダにコピーしてください。(Eclipseが起動中の場合には一度終了し、再起動してください。)

Android BuilderについてもAIST RTCBuilder同様zipファイルになっていますので、これを解凍します。解凍されてできた以下のjarファイルを、Eclipseのインストールフォルダにある「plugins」フォルダにコピーしてください。

  jp.ac.osaka_u.casi.rtm.rtcbuilder.android_X.X.X.jar

 

上記の作業によりAndroid Builderを使用する環境が整います。


2.2      Android Builderの起動

インストール後、Eclipseを起動すると、以下のようなページが表示されます。

21 Eclipseの初期起動時の画面

このWelcomeページは使用しませんので閉じてください。

22 パースペクティブの切り替え


ツールバーの「Window」から「Open Perspective」ボタンを押下し、プルダウンの「Other…」ボタンを押下します。

23 パースペクティブの選択

RTCBuilder」を選択します。

24 RTCBuilderの初期起動時画面


 

3.       雛形コード生成

メニューの「RT」ボタンを押下し、RTCBuilderのプロジェクト作成ダイアログを表示させます。

31 RTCBuilder画面

プロジェクト作成ダイアログでプロジェクト名を入力し、「完了」をクリックします。

32 プロジェクト作成ダイアログ画面


プロジェクトが作成され、エディタが表示されます。

33 エディタの表示

「言語・環境」タプを選択し、「言語」項目内の「Java(Android)」を選択します。

34 言語の設定


「基本」タブを選択し、「コード生成」ボタンを押下します。

3‑5 コード生成

Android向けRTCの雛形コードが、プロジェクト中に生成されます。

※各タブ内の設定項目の詳細については、AIST RTCBuilderのマニュアルを参照してください。

OPFでは、サービスポートの使用を許可していません。このため、「サービスポート」のタブ内の項目は設定することができません。

3‑6 「サービスポート」タブ

4.       生成コードの使用方法

Android Builderでは、設定した内容に応じたRTCのコードのみを生成します。このため、生成したコードを使用して、実際にAndroid上でRTCを動作させるためには、別途Android用のプロジェクトを作成する必要があります。

4‑1 Android Builder生成コード

AndroidPFCoreを使用するための環境構築方法は、「AndroidRTM説明書」を参照してください。

生成したコードを実際に使用するためには、まずEclipse上でAndroid向けのプロジェクトを作成します。

まず、上部メニュー中の「ファイル」-「新規」-「その他」を選択し、【新規】画面中で「Android-Android Aplication Project」を選択します。

 

4‑2 Android向けプロジェクトの作成

ウィザードの質問に従って、必要な設定を行っていくと、Android向けのプロジェクトが作成されます。

4‑3 Android向けプロジェクト

次に、Android Builderで生成したコードをAndroid向けプロジェクトにコピーします。

Android向けプロジェクトの作成先ディレクトリは、上部メニュー中から「ファイル」-「ワークスペースの切り替え」-「その他」を選択する事で表示される【ワークスペース・ランチャー】内に表示されるディレクトリ以下に作成されています。

4‑4プロジェクト生成先の確認

上記で確認したディレクトリ配下に存在するプロジェクト名のディレクトリを開くと、「src」というディレクトリがありますので、このディレクトリ内にAndroid Builderで生成したコードを全てコピーします。

4‑5 対象Androidプロジェクト

その後、通常のAndroidアプリを開発、デバッグする方法で、必要なリソースの追加やコードの追加を行います。

AndroidRTCを動作させるためには、上記のソースの他にライブラリの設定なども必要です。開発方法の詳細につきましては、、「AndroidRTM説明書」を参照してください。