先端計測機器用ソフトウェアプラットフォームとは

 電子顕微鏡やNMR等の先端計測分析機器は、各産業・医療等の多くの分野において、イノベーションの加速や創出を支援するマザーオブサイエンスである。
 これらの分析機器はエレクトロニクスの進展に伴って、複雑で高度にコンピュータ制御する組合せ機器として進化し、性能・機能・コストに及ぼすソフトウェアの比重が非常に大きくなっているにも関わらず、図に示す様に独自ソフトが多く、ユーザビリティ・資産の再利用性・オープン化等が不十分であることが問題となっている。
 本ソフトウェアプラットフォームは、これらの問題を解決するため、独自ソフトに代わる共通ソフトウェアプラットフォームとして開発したものである。
 その特徴は、先端計測システムのハード・ソフトの定義を行って、相反する問題を適正に分離し、ソフトウェアをアプリケーション層、サービス層、ドライバ層の層に分離し、各種アプリケーションや各種ハード、デバイスドライバに対して違いを越えてつながる様に層間にプラグイン層を設けて、全体のフレキシビリティやユーザビリティ、資産の継承等が出来る様にしたものである。
 特にサービス層は、日本製や産業総合研究所製RT-Middlewareによるソフトのコンポーネント化とビジュアル化により、多くのユーザーが容易にソフト作成が可能となるとともに、必要に応じて、RealTimeOS(RTOS)やAndroid/LinuxOSを適用できる様にして、オープン性やスケーラビリティ、継承性を向上させたものであります。いずれは世界基準にしようとしています。
 是非、本オープンプラットフォームを使って、試して、楽しんでみてください。
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