研究室便り

No.1 廣瀬研究室   2007年)


生産プロセス講座機能化プロセス工学領域(廣瀬研究室)では、ミクロからマクロに至るスケールで組織を制御し加工を最適化するための革新的な材料機能化プロセスの研究に日々取り組んでいます。本年度の研究室メンバー、研究テーマと最近の研究室のトピックスをご紹介致します。

<研究室メンバー>

  • 教授:廣瀬明夫
  • 助教:佐野智一
  • M23
  • M15
  • B45



<現在の研究テーマ>
本年度行っている研究テーマは以下の通りです。

  1. ナノ粒子を用いた新しいエレクトロニクス実装プロセスの開発
  2. 界面反応制御による自動車用アルミニウム/鋼異材接合プロセスに関する研究
  3. 自動車軽量化のためのハイブリッド車体構造の開発
  4. マイクロ接合部のナノスケールキャラクタリゼーションと実装部信頼性評価への適用
  5. フェムト秒レーザによる非平衡物質創製
  6. フェムト秒レーザによる難加工材のナノ加工
  7. レーザ加工のエレクトロニクス実装プロセスへの適用

これらの研究テーマは、「ナノ粒子を用いた新しいエレクトロニクス実装プロセスの開発」(ナノグループ)、「界面組織制御による異種材料の接合」(異材グループ)、「レーザBR> を用いた新しい材料加工プロセスの開発」(レーザグループ)の大きく3つのグループに大別されます。本年度の各グループの主な研究目標は、次の通りです。

ナノグループ:ナノ粒子を用いた低温・高信頼化接合法の開発とそのメカニズムの解明
異材グループ:界面組織制御による鋼と各種軽合金の異材接合プロセスの開発
レーザグループ:レーザを利用した革新的エレクトロニクス実装プロセスの開発

我々の研究室では学生の論文執筆、学会発表にも力を入れています。最近の学会発表実績としては、溶接学会、金属学会、応用物理学会といった国内の会議だけでなく、国際会議での発表も行っています(写真1)。もちろん英語での発表、質疑応答、英語での論文執筆を行いますので、学生達は研究だけでなく英語の習得にも力を注いでいます。こうすることによって、学生達は自主的に研究を進める意欲を持ち、また国際的にも活躍できる力を付けていっているのではないかと思います。

最近の廣瀬研の卒業生達は、主に電機メーカー、自動車メーカー、素材メーカーで活躍しています。


<最近のトピックス>

  • 廣瀬教授が2007年度エレクトロニクス実装に関する国際会議(ICEP 2007)においてOutstanding Technical Paper Awardを受賞しました。
  • ナノグループの論文が平成18年度大阪大学論文100選に選ばれました(論文名:E. Ide , S. Angata, A. Hirose, K. F. Kobayashi, "Metal-metal bonding process using Ag metallo-organic nanoparticles," Acta Materialia 53 (2005) 2385-2393.)。
  • 佐野助教が平成18年度溶接学会研究発表賞を受賞しました(発表題目:フェムト秒レーザー駆動衝撃波によるチタン高圧相凍結)。
  • 平成18年度M2高橋謙悟君とB4巽裕章君が溶接学会奨学賞を受賞しました。



<学生の声>
今年は元気の良いB4が入ってきたことで研究以外の活動も多く行われ、年1回の研究室旅行や、不定期に行われる学生同士の旅行、藤本研とのボーリング大会、西本研・豊田研・接研とのフットサルの試合、また各節目での飲み会も多く行われています(写真2)。
飲み会では、ここ数年間ほど廣瀬先生を超える大酒飲みがいないので、「いつかは廣瀬先生を越えてやろう」と目論んでいます(某M1談)。


   写真1                           写真2