研究室便り

No.2 西本研究室   (2007)

生産プロセス講座複合化プロセス工学領域(西本研究室)では、「溶接・接合の材料科学の拠点たらん」をキャッチフレーズに、モノづくりのキィーテクノロジーである溶接・接合を代表とする材料の複合化技術を主な研究対象として、最先端材料の接合や新接合プロセスに対応する先導的技術指標を掲げるべく、複合化プロセスの科学を探究すると同時に、その体系化と技術との融合化、合目的化などを包括した知的生産プロセス工学への展開を目指し、研究・教育を行っています。
本年度の研究室メンバー、研究テーマと最近の研究室のトピックスをご紹介致します。

<研究室メンバー>


<現在の研究テーマ>
本年度行っている研究テーマは以下の通りです。

  1. LDレーザによるNi基単結晶超合金の結晶制御クラッディング
  2. ゴルフクラブヘッド用Tiとステンレス鋼のレーザブレイジング
  3. 耐熱フェライト系ステンレス鋼の溶接性
  4. 亜鉛めっき鋼溶接熱影響部の液体金属脆化
  5. 高耐食Ni基合金の高性能溶接材料の開発
  6. 宇宙機器用材料の異材レーザブレイジング
  7. 超高純度・高耐食合金の溶接・接合性評価
  8. 原子力プラント用ステンレス鋼のレーザプロセシング
  9. 先進ステンレス鋼の溶接性
  10. スーパーハイテン鋼の先進溶接
  11. チタンおよびジルコニウムの低温精密接合


当研究室では研究の主題として「先進溶接・接合プロセス」、「新材料の溶接・接合」、「溶接・接合工学の体系化(モデリング&シミュレーション)」の三本柱を掲げており、各研究テーマはこれらのいずれかに属することになります。またこれらの研究テーマのうちのいくつかは国家プロジェクトの一翼を担ったものとなっており、その他のテーマも様々なプロジェクトや企業との共同研究であり、非常に重要な研究課題に取り組んでいるという自覚をもち、研究室が一丸となって研究に邁進しております。とくに来年度は11月に溶接・接合に関する国際会議「8WS」が行われるため、その会議での発表に向けてより一層研究に熱が入っています。  

当研究室の卒業生は取り組んだ研究テーマが影響するのか、鉄鋼、重工(重電を含む)、機械、自動車メーカー等々へ就職される方が多く、また就職先でも、比較的、溶接・接合に関わった仕事で活躍されている方々が多いように思われます。


<最近のトピックス>

合同同窓会071123
     日時:平成191123日 1300〜   
     場所:ホテルサンルート梅田 2F 太陽の間   
     参加者数:58名  

10
年ぶりとなる同窓会で、西本先生からの大学の近況報告、ご来賓によるご祝辞と乾杯の後、ご歓談中に各世代の皆様方より大変楽しいエピソードや思い出を数多くご披露していただき、盛会のうちに終了しました。また、有志による西本先生の還暦の御祝いもあり、たいへん楽しいものとなりました。